トム・クルーズ主演の最新作「宇宙戦争」です。Kありがとう!

H・Gウェルズの原作は読んだんで(結末も含めて)知ってます。でもそれを映画化した1953年の「地球最後の日」は見てないと思います。
さて、これだけ古い内容を現代の映画に持ち込んでホントにだいじょぶなのか。そのあたりが見る前の興味の中心かな。
▼スピルバーグのエイリアン物って聞いただけで「未知との遭遇」を思い出す。あれは名作だったねぇ。この「宇宙戦争」も、序盤は同じ雰囲気の作り。平常な暮らしの中に観客が溶け込みかけたあたりで突然謎の磁気嵐。ここから物語は急加速。このガクッっていうギアチェンジはさすが。
▼うわ!エイリアン登場シーンにまず釘付けだぁ。もうさ「宇宙人(マシーンだけどね)が出てくるぞー」ってのはわかりきってんのに、ドッキドキしちゃったわ(街の人々が遠巻きに見てんだけど、なんですぐ逃げないのかはナゾ笑)。街がどんどん破壊されるリアルさはすごい。これは明らかに「現実の街」だからでしょうね。これがもし“宇宙戦艦が壊れる”とかだと「ふぅん」で終わるんだろうけどな。「ツイスター」を初めて見たときの感触に似てるかも。もうね、あまりの映像の迫力に、「宇宙人が攻めて来ました」っていうハチャメチャな設定なのにけっこう真剣に見ちゃったわ。とにかくその破壊っぷりは想像を絶するぜ。
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いいだけ破壊されてるのに、火薬を使った爆破がほとんどない。これってリアル感増すね。例えばさ、車がボカーンと火を噴いて飛び上がる、なんてのはよくあるじゃん?もう飽きてるじゃん?あー映画だねーって感じじゃん?この作品は違うよ。宇宙人マシーンの光線を受けた車は、変な方向にがくっとすっ飛んで何かにぶつかってぐにゃっとひしゃげて止まる。炎はなし。
ね?わかるでしょリアル感って意味が。
▼常に主人公の目線からしか見せてない。スピルバーグお得意のパターンすね。つまりさ、普通こういうパニックものって、ニュース映像だとか軍の分析室みたいのが出てきて「第三者の目線」で観客に説明するシーンがあるじゃん?この作品にはそれがない。だから他で何が起こってるかよくわかんなくてゾクゾクすんのよ。
パニック状態にある人々の行動もすべて主人公の目線。ここは怖かったし悲しかった。
▼さてこっからは恒例の苦言コーナー。まず、ウェルズの原作の色が(いい意味で)あまり感じられないわけだから、「ウェルズ原作の…」っていう作り方・売り方はやめた方が良かったよね。堂々とオリジナルとして作れば良かったのに。そいから、同じことかもしんないけど、宇宙人の乗ってる“マシーン”のデザインがへぼい。原作を踏襲してるからだけどね。あとはっすね…ごめんなさい…トム・クルーズじゃない方が良かった。ちょっとカッコ良すぎて違和感あり。もっと「お父さん」って感じの俳優さんだったらなぁ。あーそれこそトム・ハンクスなんかいかったんでない?(だろ?K)。
そしてあと1つだけ、結末に関する不満があるけど、ネタバレになるのでココには書かずで。
▼<その他>

■映画公開の時は正直バカにしてました。「あららトムやっちゃったぁ?」
■って。なんせ原作のタコ型火星人があまりに印象深かったから。
■踏切のシーン。あんな見せ方思いつかないから!身体固まったから!
■心臓止まるから!
■人間愛うんぬん。家族愛うんぬん。この作品に関しては最高にうまくい
■ってます。子役が抜群にうまいからかも。ひさびさに思い切り泣けた。
■音楽も合ってます。ここまで書いてやっと気づいた。スピルバーグはこ
■の作品を「戦争映画」ととらえてるんだね。なるほど。このあたりが同じようなテーマのエメリッヒ作品と大きく
■違うところなわけね。エメリッヒ作品におけるヒューマニティーの描写は明らかに“オマケ”と言えるので逆に
■うざい。一方この「宇宙戦争」は、心情描写に全く妥協が見られない。参ったね。